けいログ
〜ミシンとハンドメイド〜
ミシン

ジャノメ JN810を選ぶ・メリット7ポイントとデメリット3ポイント

はじめまして、元ミシン屋のけいまるです。この記事では様々なミシンを扱ってきた私が独断で最もおすすめのミシン。ジャノメ・コンピューターミシンJN810のご紹介させていただきます。この記事を読むことでJN810があなたの気になる存在になってくれたら嬉しいです。JN810のメリット7ポイントデメリット3ポイントについて書いています。メリット7ポイントはミシンに慣れていない初心者にとってとても助かる機能です。ですので、あなたにとってデメリット3ポイントが気にならないようでしたらジャノメ・コンピューターミシンJN810はあなたにとって最高の相棒になってくれるでしょう!

とーっても使いやすい7ポイント

①準備ラクラク「自動糸通し」

②様々な生地が綺麗に縫える「自動糸調子」

③作業をスムーズにする「自動糸切り」

④分厚い7枚歯布送り搭載で縫いはじめから綺麗に縫える

⑤実用的な縫い方に絞った20ステッチ

⑥懐ひろびろ!縫いづらさを感じさせない

⑦大物も縫いやすくなるワイドテーブル・ハードケース付き

それではこれからメリット7ポイントをひとつずつご紹介していきますね。

①準備ラクラク「自動糸通し」

ミシンを使って生地を縫う前にしないといけないことがあります。そうです。上糸を掛ける際に針穴に糸を通さないといけません。針穴に糸を通すのってなかなか通らないとイライラしちゃいますよね。ですがこのミシンならいとも簡単に針穴に通すことができます。

写真の赤丸のボタンを押すと針が上下に動きます。ボタンを押して針を上の位置にします。上糸を針穴に通す直前まで持ってきます。

赤枠で囲ってあるグレーの装置が自動糸通し機

自動糸通し機を下げて写真のように糸を待ってくる。このときに糸がピーンと軽く張っているといい感じ。糸が軽く張っている状態で糸通し機を上に持ち上げると針穴に糸が引っ張られて糸通しが簡単にできちゃいます。

簡単に糸通しができちゃった

②様々な生地が綺麗に縫える「自動糸調子」

ミシンの操作で大変なことのひとつに「糸の調子を合わせる」ことです。初心者にとって縫う生地ごとに糸の調子を合わせるのって本当に大変なんですよね。ですが、このJN810には糸の調子を自動で合わせてくれるその名も「自動糸調子」機能がついています。そのままのネーミングですね。なので、糸調子を合わせられる自信がないあなたには絶対についていた方が良い機能です。

ダイヤルをオートにしておくだけでOK!

③作業をスムーズにする「自動糸切り」

縫い終わった後に自動糸切りボタンを押すだけで同時に上糸と下糸を切ってくれます。『糸のカットくらいハサミでするからそんな機能はいらない』と思われるかもしれませんが、この自動糸切り機能は使ってみてはじめて良さを実感できる機能。お客さんの中にも自動糸切り機能が搭載されたミシンを使っていた人は、新しいミシンに買い替えの時でも『自動糸切り機能が付いてないと嫌だ』と仰られる方が多かったです。なので、ぜひあなたにも「自動糸切り」機能を試してもらいたいです。きっと感動することでしょう。

ハサミのボタンを押すだけで上下の糸をカット。時短になるし糸の節約にもなる。

④分厚い7枚歯布送りで縫いはじめから綺麗に縫える

縫いはじめってどうしても生地送りがうまくいかなくて綺麗に縫えないことがあります。ですが、JN810の送り歯は写真のように厚い送り歯が7枚も付いています。そのため、生地の送りがスムーズになり綺麗に縫えるんですね!

両サイドに長い歯が1枚ずつ、奥に3枚手前に2枚で合計7枚歯が付いてる

⑤実用的な縫い方に絞った20ステッチ

実力派の20ステッチ

直線やジグザグ、ボタンホールにたち目かがりなど実用的な模様に絞った20種類のステッチを使うことができます。模様が何十種類もついていても結局使わないことが多いですし、模様の数が多いことで縫いたい模様を選択するのが大変になってしまうことさえあります。ですので、このミシンは実用的な縫い方に絞って模様の選択も楽にできるようになっています。ちなみに模様の下に書いてあるアルファベットはその模様を縫うときに使用する抑え金の種類です(それぞれの抑え金は最初から付属品として付いてきますよ)。

赤枠の数字を縫いたいステッチの番号に変更することでそのステッチで縫える

この中で、おすすめしたい縫い方は「01」の直線です。「00」の直線と何が違うのかというと直線縫いというのは同じなのですが針の落ちる位置が違います、「01」の直線は左寄りに針を落とすことができます。薄い生地を縫った時に真ん中で縫うよりも左端に針を落とした方が生地が針穴に落ちていきにくくなります。何気に便利なステッチなので是非是非、薄い生地を縫うときは試してみてくださいね!

⑥懐ひろびろ!縫いづらさを感じさせない

洋服やバッグなど大きな物を縫うときは懐が大きいと生地の取り扱いが楽になり綺麗に真っ直ぐ縫いやすくなります。ちなみに懐とはこのスペースのこと。

気づきにくいがこのスペースが広いことが大切

ミシンによってはこのスペースが狭くて小物を縫う分にはあまり困らないのですが、大物を縫うときに困ります。何を作るにしても生地をいろいろな方向に回しながら縫います。このスペースが狭いと大物を縫うときにミシンに生地が干渉してしまい、とても縫いづらい状態で縫わないといけなくなります。ですが、JN810は懐が広めに設計されているので大物でも干渉することが少なくまっすぐ綺麗に縫うことができます。

⑦大物も縫いやすくなるワイドテーブル・ハードケース付き

まっすぐ綺麗に直線を縫うときのポイントとしてミシンのテーブルに生地をしっかりとおくことが大切です。テーブルに生地をしっかり置けないとまっすぐ縫うのが難しくなってしまいます。そこでワイドテーブルがあるとミシンのテーブルが広くなり、生地をしっかりと抑えることができ綺麗に縫いやすくなります。ちなみにワイドテーブルを別売りで買うと5,000円前後するので最初から付いてくるなんてお得ですね!

ワイドテーブルなしの状態
ワイドテーブルありの状態 広さが雲泥の差ですね

基本的にミシンを使用しないときは、どこかに片付けておくと思います。片付けようとミシンを運んでいるときにぶつけたりしたらミシンが壊れてしまうかもしれませんよね。ですが、ミシンにハードケースを被せておくと何もない状態や布などのソフトケースと比べるとぶつけても衝撃を和らげることができます。JN810はハードケースが標準装備なのでミシンを使わない間も安心して保管することができますね。

保管時にミシンの上に(軽い)物を置くことも可能

デメリット3ポイントも確認しておきましょう

① 標準装備でフットコントローラーが付いていない。フットコンローラーがついてこないため手元のボタンでスタート・ストップをする必要があります。慣れれば問題ないですが、ボタンでの操作は縫いはじめと縫い終わりが少し難しいかも!?スタート・ストップボタンを押すために生地を抑える手も片手になってしまいます。ここで両手で操作をするときよりも片手で操作する方が縫いがずれる可能性が高まります。ですが、別売りのフットコントローラーを購入すればその問題は解決できるので標準装備じゃないと嫌だ。という方以外は何も問題ないです。

②縫いスピードが少し遅い。これはJN810がというより家庭用ミシンがと言った方がいいかもしれませんが、最高速度で縫っても職業用ミシンで縫うよりも縫いスピードが遅いです。ですので、『1日に何個も製作物を量産したい』という方や『もうすでに職業用ミシンを持っていて職業用ミシンのスピードに慣れている』という方には向かないかもしれません。ですが、職業用ミシンと比べたら遅い。というだけですので初心者や中級者のあなたにはあまり関係ないかもしれませんね。

③ 皮革までは縫うのが難しい。JN810は相当厚い生地でも縫うことができます。ですが、皮革の硬さにもよりますが基本的には皮革は縫えないと考えておいた方がいいでしょう。無理に縫うと故障の原因になる可能性もあるのでJN810で皮革を縫うのは控えた方がいいです。ですので、革製品も縫いたいと考えている場合は、JN810よりも職業用ミシンなどをご検討された方がいいかもしれませんね。

職業用ミシンについてはこちらの記事でご紹介しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?上記のように使いやすい機能がたくさんついています。ミシン操作に慣れていない初心者のあなたでもすぐに慣れることができると思いますし、縫製も綺麗に仕上がるでしょう。もしもミシン選びに迷われているのならこのミシンにして間違いないと思います。初心者のあなたにとってジャノメ・コンピューターミシンJN810はとても心強い相棒になってくれることでしょう。ここまで読んでいただきありがとうございました。

ここまで読んでジャノメ・JN810が気になるけど他のミシンもまだ気になる!という方は、こちらの記事で他のミシンもご紹介しています。

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